なぜ営業をやるのか?──魂を鍛える経験としての営業

2025年8月23日土曜日

営業職

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 皆さん、こんにちは。

「営業」という仕事を聞いたとき、どのような印象を抱かれるでしょうか?
「断られるのが嫌だ」「世間から煙たがられる職業なのでは」と思う方も多いかもしれません。確かに、営業はお金を稼ぐための手段の一つにすぎないと考えられがちです。しかし、数ある職業の中からあえて営業を選ぶことには、もっと深い意味があるのではないでしょうか。

今回は「仕方なく営業をやっている」と感じている方に向けて、営業を前向きに捉えるための視点をお届けします。


営業の実態──簡単ではない現実

営業には個人営業や法人営業などさまざまな形がありますが、共通しているのは「商品やサービスを提案し、お客様に購入いただく」という点です。単なる勧誘ではなく、お客様の心を動かし、自ら「買ってみよう」と思っていただくことが目的です。

しかし、実際はそう簡単にはいきません。営業をしていると断られることが圧倒的に多く、思うように成果が出ないことも日常茶飯事です。ときには冷たい対応を受けたり、勇気を振り絞って声をかけなければならない相手もいます。

特に飛び込み営業は過酷でした。住宅街を一軒ずつ訪ねても、歓迎してくれるお客様はまずいません。むしろ、外から来た営業マンは「うさん臭い存在」と見なされ、時には迷惑扱いされることすらあります。


営業がもたらす人間的成長

こうした厳しい経験を重ねる営業活動ですが、実は自分の殻を破る絶好の訓練でもあるのです。

私自身、もともとは内向的で人付き合いが得意ではありませんでした。しかし、営業を通じて「拒絶されても人に話しかける勇気」を身につけ、「人間は社会の中で他者と関わらずには生きられない」という現実を肌で理解しました。

人は人との関わりを避けては成長できません。嫌な思いをすることもありますが、その中でこそ自分を鍛えることができます。営業はまさに、自分の限界を超える経験を与えてくれるのです。

あるとき、営業職以外の人が集まる場に参加したことがあります。多くの人が仲間内だけで固まり、初対面の相手に声をかけようとしませんでした。その光景を見て「営業を経験しない人は、人に気を遣う努力や、自分を犠牲にして人を喜ばせる経験を避けてしまい、結果として心の成長を止めてしまうのではないか」と感じたのです。


営業は「修行の場」

営業とは、お金を稼ぐための手段にとどまりません。

営業は、人間的成長のための修行の場である。

プライドを捨て、拒絶され、世間の厳しさを受け入れる。その先でしか得られない学びがあります。もちろん、専門職や技術職でも充実したキャリアは築けますが、他者からの拒絶を真正面から受け止める経験は、営業ならではのものです。

営業を通じて得られる人間的成長は、人生のあらゆる場面で大きな力となります。


営業という仕事に対して、少しでも前向きな視点を持つきっかけになれば幸いです。
それでは、また。


Preplyでビジネス日本語を教えています。日系企業で働いてみたい方、日本語の更なるスキルアップを目指す方など大歓迎です。お気軽にお問い合わせ下さい。

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