皆さん、こんにちは。今回は、「反体制派のふりをしながら、実は体制を擁護する人々」についてお話しします。
私の中学時代の体験が、このテーマを考えるきっかけになりました。通っていた中学校には校則があり、その中に「男子生徒は髪の毛が耳にかかってはならない」という規則がありました。当時、私は自分の髪は耳にかかっていないと判断していたのですが、ある時、不良生徒が先生に「茂樹君の髪が耳にかかっています」と告げ口をしたんです。先生はそれを見て、私に注意しました。
その時、私は告げ口をした不良たちに怒りを感じました。なぜなら、彼らは普段から制服を改造したり、タバコを吸ったり、暴力行為をしたりと、反体制的な行動をしていたからです。そんな彼らが、なぜ校則を守らせようとする体制側の行動を取るのか、理解できませんでした。
反体制のポーズ
不良と呼ばれる人々は、反体制的な行動をすることがありますが、それは単なるポーズに過ぎず、思想がない場合が多いと私は思います。彼らは深く考えずに、ただ暴力的な行為や迷惑行為を繰り返しているだけなのです。
批判精神の欠如
日本の教育では、正解が決まった事柄に対する詰め込み教育が行われ、記憶力や理系の能力が重視されます。その一方で、自分で考え、批判する能力は育ちません。その結果、社会に出ても、会社や上司の言うことに盲従する人が多いのが現状です。
先生は生徒を告げ口するのは良くないことだと指摘するべきでした。告げ口は裏切りだからです。
社会への影響
批判精神の欠如は、社会全体の問題に目をつぶり、現状維持を優先する人々を増やし、結果として保守的な政治を強くする構造を生み出しています。多くの人が、社会悪に目をつぶり、自分自身や身近な人々の利益だけを考えています。
髪型を規制する校則は人権侵害であるとして廃止される傾向にあり、社会は良い方向に進んでいる面もあります。しかし、日本人の精神性には保守的なものが根強く残っています。昔は丸刈りを強制する校則があり、1980年代頃から人権侵害であるとして撤廃運動が起こり、2019年に全廃となりました。
結論
私たちは、批判精神を育む教育の必要性を訴え、社会全体で問題意識を持つことの重要性を強調しなければなりません。一人ひとりが自分の頭で考え、社会の問題に積極的に関わることで、より良い社会を築いていくことができるはずです。