営業マンや商社マンは、物を右から左へ流して口銭(こうせん)を取る。この行為に対し、一部には軽蔑的な見方があるのも事実です。しかし、本当にそうでしょうか?かつて会社員時代にエンジニアから営業職を見下すような意見を聞いた経験を持つ筆者が、営業マンの仕事の本質と、彼らが持つべき誇りについて語ります。
エンジニアからの誤解:楽な仕事?
エンジニアは、機械のトラブル対応や納期に追われる徹夜作業など、過酷な労働環境に身を置くことが多いです。それ故、顧客の前で話すだけで給料をもらえる営業マンを「楽な仕事だ」と感じてしまうのかもしれません。また、エンジニアは自社製品に関する深い専門知識を持つため、知識が少ない営業マンを見下してしまうこともあるでしょう。
営業マンの苦悩:お金と人に向き合う
しかし、営業マンは決して楽な仕事ではありません。彼らは「お金」というシビアなものを扱うのです。どんなに親しい相手でも、お金が絡むと喧嘩になったり、絶縁状態になったりすることも珍しくありません。営業マンは、時には製品の値上げ交渉のような、誰もが嫌がる仕事もこなさなければならないのです。
さらに、営業マンは千差万別な顧客に対応する必要があります。一人として同じ人はいませんから、顧客に合わせてトークを変え、人間関係を構築していく必要があるのです。この「人」に向き合うことこそ、営業マンの仕事の難しさであり、ストレスの源泉でもあります。
営業マンの存在意義:売って初めて価値が生まれる
どんなに優れた製品も、売れなければ意味がないのです。エンジニアがどんなに良いものを作っても、営業マンがマーケティング活動や販売活動を通じて顧客に届けなければ、その価値は日の目を見ることがないのです。
口銭の正当性:ビジネスの基本、何が悪い?
商社はメーカーから仕入れたものをエンドユーザーに販売し、口銭を得ます。口銭は「口八丁手八丁で利益を得る」と捉えられがちですが、それはビジネスの基本に過ぎません。安く仕入れて高く売ることで利益を上げるのは、企業活動として当然のことです。
営業マンよ、誇りを持て!
営業マンは、自らの仕事にもっと誇りを持つべきです。彼らは、製品を世に広め、顧客との関係を構築し、会社の利益に貢献する、非常に重要な役割を担っているのです。