会社員とフリーランスの狭間で気づく幸福の形

2026年6月29日月曜日

考えかた

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会社員だった頃、私はよく思っていました。

「会社なんて、早く辞めたい。」

人間関係は面倒です。

会議は長い。

上司の顔色も気になる。

自由も少ない。

当時の私にとって、会社は決して居心地の良い場所ではありませんでした。

しかし、会社を辞めてフリーランスとして働くようになってから、一つのことに気づきました。

会社には、会社の価値があったのです。

会社は「支え合う仕組み」だった

会社員の頃は、それが当たり前でした。

体調を崩めば誰かが仕事を引き継ぐ。

分からないことがあれば先輩が教えてくれる。

自分が失敗しても、組織全体でカバーしてくれる。

当時は、それを特別なことだとは思っていませんでした。

しかし、会社を離れて初めて気づきました。

これは組織という仕組みが持つ、大きな価値だったのです。

フリーランスには自由があります。

しかし、その自由は「すべてを自分一人で背負う」という意味でもあります。

代わりはいません。

体調を崩んでも、自分が止まれば仕事も止まります。

自由には、自己完結という責任がセットになっているのです。

何気ない雑談も、組織の機能だった

会社員時代は、雑談が嫌いでした。

仕事に関係のない話。

昼休みの世間話。

帰り際の立ち話。

「こんな時間があるなら帰りたい。」

そう思っていました。

ところが、一人で仕事をするようになると、その何気ない会話が、人間を支える役割を持っていたことに気づきます。

誰かと笑う。

愚痴をこぼす。

ちょっとした相談をする。

そうした小さなやり取りが、知らないうちに心の負担を軽くしていたのです。

組織には煩わしさがあります。

しかし、その煩わしさの中には、人を孤独から守る機能も含まれていました。

評価されることにも意味がある

会社では評価されます。

良い評価もあれば、厳しい評価もあります。

会社員だった頃は、それが嫌でした。

しかし、今になって思うのです。

誰かが自分の仕事を見ているという環境は、決して悪いものではありません。

フリーランスは、自分で自分を評価しなければなりません。

誰も褒めてくれません。

誰も叱ってくれません。

それは自由ですが、ときに孤独でもあります。

客観的なフィードバックがある環境は、組織だからこそ持てる価値なのです。

安定は「甘え」ではなく、仕組みである

毎月決まった日に給料が振り込まれる。

社会保険が整っている。

有給休暇がある。

体調を崩しても、すぐに生活が立ち行かなくなるわけではない。

会社員の頃は、それを当たり前だと思っていました。

しかし、それは決して当たり前ではありません。

会社という組織が、多くの人の役割を組み合わせることで生み出している仕組みなのです。

安定とは、誰かに依存していることではありません。

多くの人が支え合うことで成立している、一つの社会システムです。

自由にも代償がある

もちろん、私はフリーランスという働き方を選んだことを後悔していません。

自由があります。

好きなテーマで発信できます。

働く時間も、自分で決められます。

しかし、その自由は決して無料ではありません。

孤独。

責任。

自己管理。

すべてを自分一人で引き受ける覚悟が必要になります。

自由とは、不自由がなくなることではありません。

不自由を自分で選ぶことなのです。

おわりに

会社員には会社員の苦労があります。

フリーランスにはフリーランスの苦労があります。

どちらが優れているという話ではありません。

会社は自由を制限します。

しかし、人を支える仕組みも持っています。

フリーランスは自由を与えてくれます。

しかし、その代わりに、すべてを自己責任で引き受けることになります。

会社を辞めて初めて分かったことがあります。

それは、会社とは単なる勤務先ではなく、人と人が支え合うために作られた社会システムだったということです。

だから私は今でも、会社という働き方を全面的に否定することはありません。

外に出たからこそ見える価値が、そこには確かにあったのです。


Preplyでビジネス日本語を教えています。日系企業で働いてみたい方、日本語の更なるスキルアップを目指す方など大歓迎です。お気軽にお問い合わせ下さい。

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