今回は、サラリーマンとして働いていると、自分のペースを保つことが難しいというテーマでお話させていただきます。 私自身がサラリーマンを辞めてフリーランスになったことで、その違いを強く感じています。
他人に合わせるということ
サラリーマンとして働いていると、どうしても周りの目を気にしてしまうものです。 特に、社会人として、あるいは会社員として「まとも」に見られたいという意識が働くのではないでしょうか。
具体的な例を挙げますと、服装などが分かりやすいかもしれません。 近年、日系企業でも服装の自由化が進んでいるとはいえ、依然としてスーツを着用する方が多いでしょう。業種によっては、服装に関するルールが存在する場合もあります。スーツを維持するためには、それなりの費用もかかりますし、日々の手入れも必要になります。
また、社内においても、あまりにも奇抜な格好で過ごすわけにはいきません。お客様と接する機会のある職種であれば、なおさら相手に不快感を与えないような身だしなみを心がける必要があります。このように、サラリーマンは常に他人にどう見られるかを意識し、見栄を張らざるを得ない状況に置かれていると言えるでしょう。
会社員の宿命:他人との比較
さらに、会社員生活を送る上で避けられないのが、他人との比較です。私たちは、無意識のうちに自分の給料や仕事ぶり、あるいは人間性などを周りの同僚と比較してしまうのではないでしょうか。
会社においては、上司や会社からの評価、同僚からの評価、顧客からの評価など、常に他者からの評価に晒されています。そのため、自分自身の価値を他人との関係性の中で意識し、比較するという作業をどうしても行なってしまうのです。
もちろん、他人と比較することなく、自分の価値観に基づいてマイペースを貫ける方もいらっしゃるでしょう。しかし、多くの日本人は、集団主義の影響もあり、他人の目を気にし、影響を受けやすい傾向があるのではないでしょうか。
フリーランスという選択
フリーランスになるということは、そうした他人からの影響から解放されるということです。もちろん、フリーランスにも苦労はありますが、少なくとも他人に対して無理に「まとも」な自分を演じる必要はなくなります。
例えば、極端な話、支出を抑えるために1ヶ月間お風呂に入らないという選択も、フリーランスであれば可能です。もちろん、実行するかどうかは別として、誰に咎められることもありません。また、自宅で仕事をする場合、服装も自由です。高価な服を買って見せびらかす必要もなくなり、本当に自分が心地よいと思える格好で仕事ができるのです。
収入と支出を自分で管理できるという点も、フリーランスの大きな魅力です。会社員のように、自分のペースで仕事をしたいと思っても、会社や上司がそれを許さないということもありません。
最後に
今回の話は、会社員として働くことの苦労や、フリーランスになることのメリットの一端をご紹介したに過ぎません。現在会社員として働いている皆様の中には、他人と比較して悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。 そうした感情を持つことは決して不自然なことではありませんので、まずはそのことを受け止めていただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。