今回は、かつてサラリーマンとして働いていた私の経験を踏まえ、サラリーマンの皆様のストレス解消法についてお話させていただきます。
私が今回、「サラリーマンの」という言葉をタイトルに加えたのには理由があります。それは、私自身が現在フリーランスとして活動しており、サラリーマン時代とはストレスのかかり方が全く異なっているからです。正直なところ、サラリーマン時代に感じていたようなストレスを今は全く感じていません。
サラリーマンとして会社の中で働くということは、人間関係のストレスを強く感じるものです。端的に言えば、気が合わない人とも付き合っていかなければならない。そのことによって生じるストレスは、相当なものがあると思います。
現在、私は嫌な人とは付き合わない、気の合う人とだけ付き合うという生活を送っています。そのため、結果的に付き合う人はごく少数に限られていますが、友人においては数よりも質のほうが重要だと考えています。
さて、今回の本題であるサラリーマンのストレス解消法についてですが、実を言うと、私自身サラリーマン時代はうまくストレスを解消できていなかったと感じています。
特に、タイに移住後に経験した法人営業の仕事では、一人で仕事が完結することは少なく、社内の様々な人と協力しながら仕事を進める必要がありました。色々なことを考えすぎて、ストレスを感じていたのを今でも思い出します。
例えば、タイのチャチュンサオというところにある工場で技術営業をしていた時、社内の人間関係がうまくいかず苦労しました。当時、私はバイクを趣味にしており、ヤマハのトリシティという三輪バイクに乗っていました。休日は、タイの郊外、例えばホアヒンの方などへバイクで出かけ、海辺のきれいな景色を見て気分転換をしていました。
会社での人間関係のストレスがなければ、バイクに乗ることは本当に素晴らしい趣味だったと思います。しかし、当時は日本人駐在員の上司やタイ人のスタッフとの人間関係がうまくいかず、周りが敵だらけのように感じることもありました。好きなバイクに乗っている時でさえ、会社の嫌なことを思い出してしまう。そのため、本質的にストレス解消になっていたのかどうかは疑問です。
人間関係のストレスは、本当に解消が難しいものです。様々なストレス解消法があるとは思いますが、一番良いのは体を動かすことだと思います。スポーツのように積極的に体を動かすことで、頭であれこれ悩むよりも意識をそらす効果があるのではないでしょうか。
しかし、サラリーマン時代、私は特にスポーツをしていませんでした。健康のためにウォーキングを試したこともありますが、バンコクに住んでいた頃、1時間ほど歩いてみても、1週間ほどで飽きてしまい続きませんでした。ただ、会社員を辞めた最近では、散歩を続けるようになり、健康維持のためにウォーキングをしています。
それから、私がお勧めするストレス解消法の一つに、外国語の勉強があります。特に、ただ読むだけでなく、外国語の発音をひたすら真似する、例えばシャドウイングのような勉強法は、ストレス解消に役立つのではないかと思います。外国語の音声に合わせて声を出しているうちに、意識がそちらに向かい、仕事の嫌なことなどを一時的に忘れられる効果が期待できます。また、歌を歌ったり、カラオケで発散することも、声を出すという意味で良いかもしれません。
サラリーマンの人間関係からくるストレスは大きいものですが、どうしても避けられない部分もあるでしょう。特に、他人とどう付き合っていくかは、サラリーマンにとって非常に重要な課題です。気の合う人もいれば合わない人もいて、合わない人とどううまく付き合っていくかが問われます。
人付き合いが得意な人もいれば、そうでない人もいます。もし、ご自身が人付き合いが得意ではないと感じているとしても、それは決して悪いことではありません。そういった不器用さは、人間としての個性とも言える部分です。もちろん、人付き合いが上手な人もいますが、色々な人がいるのが世の中であり、それで良いのではないでしょうか。
今回の話が、少しでも皆様のストレス解消のヒントになれば幸いです。