ブラック企業に勤務する利点

2025年4月3日木曜日

サラリーマン

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 皆様こんにちは。 本日は、「ブラック企業に勤務する利点」と題しまして、お話をさせていただきます。 ええ、日本には残念ながら、依然としてブラック企業と呼ばれるような企業がたくさんあると思われます。 ブラック企業とは、職場の環境が劣悪であったり、勤務形態が経営者の都合の良いようになっていて、社員がサービス残業をさせられたり、社内の人間関係がひどかったりするような会社のことですね。 上司から部下への厳しい指導や、部下の自尊心を傷つけるような発言が日常的に行われている場合もあります。 その上、給料も非常に安かったり、薄給で働かされたりするのが、ブラック企業だと考えられます。

その一方で、ホワイト企業というものもございますね。 ホワイト企業といえば、給料がたくさんもらえるのはもちろんのこと、残業がほとんどなく、定時で上がれる。 そして、社内の人間関係もすごく良くて、良い人ばかりで、上司も部下に優しく指導してくれ、部下ものびのびと働ける。 仕事のプレッシャーもそんなにない、夢のような会社ですね。 仕事がすごく緩くて、「こんな緩い仕事で給料をもらっていいのかな」と思うこともあるかもしれません。

普通に考えれば、自分から進んでブラック企業に勤務したいという人は、ごく少数でしょう。 おそらく大半の人は、できればホワイト企業に入って仕事をしたいと思っているはずです。

しかし、不幸にもブラック企業に入ってしまった場合でも、そこで終わりというわけではありません。 ブラック企業に入ったとしても、そこから学べることはたくさんあると私は思います。 これは振り返ってみてのことで、後付けだと言われてしまえばそれまでですが、過去を振り返ってみると、ブラック企業で働いている時は非常に辛かったものの、今振り返ってみると、その時の経験が別のことで役立っているかもしれないと思えるのです。 確実になにか利点があったと思います。

私の場合は、大学を出て新卒で入った会社が、典型的なブラック企業でした。 業種は住宅リフォームの訪問販売で、個人向けに営業をする会社でした。 仕事自体は飛び込み営業で大変でしたが、本当に大変だったのは会社の体質でした。 社内には、日本全国から腕自慢や喧嘩自慢のような人が集まっていて、まるで社会の吹き溜まりのような場所でした。 彼らは、一般的な常識人の日本人とは異なり、本能に従って生きているような印象を受けました。 将来への不安などを考えず、今のことしか考えない刹那主義の人たちが多かったのです。 それは潔く、さっぱりとしているとも言えます。 彼らから、人生のある種の生き方を学べたのかもしれません。

また、その会社を辞めた後、別の会社でいくつか働きましたが、最初に務めた会社と比較すると、どんなに厳しいことがあっても「最初の会社に比べたらマシだ」と思えました。 偉そうな上司がいても、「この程度か」と達観して見ることができたのです。 これは、ブラック企業に入る利点のひとつだと思います。 ブラック企業を経験しておくと、別の会社に入った時に、たとえそこが多少ブラックだったとしても、以前の会社よりはマシだと思えるのです。 そう思えれば、気が楽になり、今の会社を良く思えるようになります。

逆に、最初にホワイト企業に入ってしまうと、転職後にブラック企業に入った場合に、以前の会社との落差に愕然とするかもしれません。 そして、前の会社と比較するような発言をしてしまうと、周りの人から良く思われない可能性があります。

ですから、ブラック企業に入った時の利点としては、「比較ができる」ということが挙げられると思います。 もし、意図せずブラック企業に入ってしまったとしても、そこで意気消沈するのではなく、気持ちを切り替えて、後になって振り返ってみれば、それも良い思い出になったり、反省材料になったり、今の会社に対する思いが変わってきたりするでしょう。 そういう意味で、メリットを見出せるのではないでしょうか。


Preplyでビジネス日本語を教えています。日系企業で働いてみたい方、日本語の更なるスキルアップを目指す方など大歓迎です。お気軽にお問い合わせ下さい。

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