こんにちは!日々の仕事、お疲れ様です。今回は、少しデリケートでありながらも、多くの社会人の方が直面するリアルなテーマについてお話ししたいと思います。それはズバリ、「じじ殺し」と「ババ殺し」という、職場でうまく立ち回るための秘訣、そしてその両立の難しさについてです。
この言葉自体は冗談めいて聞こえるかもしれませんが、その本質は「職場の人間関係をいかに円滑にするか」という、非常に重要なスキルに関わってきます。差別的な意図は一切なく、あくまで職場での立ち振る舞い方、コミュニケーションの取り方としてお聞きいただければ幸いです。
日系企業、特に上下関係が強い職場では、仕事の成果そのものよりも、周りの人とどう関わるかが非常に重要視されることがあります。職場で居心地よく過ごし、評価され、ひいては出世にまで影響すると言われているんですね。
「じじ殺し」の極意
まず「じじ」とは、年上の男性上司やベテラン社員、あるいは年配の経営者を指します。彼らを攻略する「じじ殺し」の基本戦略は、とにかく話を聞くことです。
じじは、昔話や武勇伝、社内の歴史、さらには日本の歴史といった話をするのが好きな傾向にあります。そんな時、「そうなんですね!」「さすがです!」と素直に反応するだけで、かなり気に入られることが多いでしょう。
しかし、ここで終わらないのがポイントです。中には「最近の若い奴は言い返す根性もないのか」と思うような、ちょっと意地悪な「ツンデレ型」のじじもいます。そのようなタイプだと判断したら、3回に1回くらいの割合で軽く反論してみるのが、かえって好感につながることがあるんです。
例えば、残業自慢をしてきたら「今だと完全にアウトですね(笑)」とか、「よく生きてましたね(笑)」と笑いを交えながらツッコミを入れると、「こいつ生意気だけど面白いやつじゃないか」と可愛がられることがありますよ。
「ババ殺し」の極意
次に「ババ」についてです。「ババ」は「お局様」とも呼ばれることがあり、社歴が長く、社内で影響力のある女性を指します。この「ババ殺し」は、じじ殺しとは全く異なるアプローチが必要です。
最も重要なのは、お局様に対して「人間として舐められないこと」です。しかし、真正面からぶつかったり、正論で論破しようとしたりするのは避けましょう。たとえこちらに理があったとしても、人間関係が決定的に壊れ、修復が不可能になることがあります。お局様は社内のネットワークが張り巡らされていることが多く、逆らうと自分の立場が非常に悪くなってしまう可能性もあります。
では、どうすれば良いのでしょうか?それは、お局様の立場を立て、敬意を忘れず、でも媚びないという絶妙な距離感を大切にすることです。
具体的な秘訣としては、お局様の「承認欲求」と「母性」をくすぐりながら、それ以上危険なラインは踏み込まないことです。以前、ある男性社員がお局様に可愛がられていたのを見たことがありますが、イケメンで若く、自然に甘えることができ、なおかつ礼儀もしっかりしていたため「可愛げ」が成立していたように見えました。これは特に男性に求められるアプローチかもしれませんね。
両立が難しい理由、そして賢い立ち回り方
ここまで「じじ殺し」と「ババ殺し」の戦略を見てきましたが、「じゃあ両方やればいいんじゃないの?」と思われた方もいるかもしれません。しかし、残念ながらこの二つを両立させるのは非常に難しいのです。
その理由は、じじとババに求められるキャラクターやテンションが、全く真逆だからです。
- じじには:砕けた感じ、親しみやすさ、少し生意気な態度が求められます。
- ババには:敬意、丁寧な言葉遣い、清潔感、そして空気を読む力が求められます。
同じ人間がこの真逆の振る舞いを完璧にこなそうとすると、どちらにも中途半端になってしまうでしょう。また、男性の場合、ババ殺しに必要な「甘え」や「丁寧な気遣い」が自然にできない人も多く、逆に距離を詰めすぎると「チャラい」「下心がある」と誤解される危険性もあります。
では、どうすれば良いのでしょうか?結論として、両方を完璧にこなす必要はない、と私は思います。
自分の得意な方、つまり「じじ殺し」か「ババ殺し」のどちらかをベースにし、もう一方に対しては「致命傷を避ける対応力」を持つのが賢明です。
- じじへの対応が得意な人:ババに対しては「敵にならない姿勢」を見せるだけで十分です。
- ババへの対応が得意な人:じじに対しては、最低限のリアクションと礼儀を欠かさないようにしましょう。
そして何よりも大切なのは、相手を変えようとしないこと、そして裁かないことです。正義感が強い人ほど、相手の理不尽な言動に対して「自分が変えてやろう」と思ってしまいがちですが、じじにもババにもそれぞれ守ってきた歴史や立場、感情があります。そこを想像し、人間関係をコントロールするという意識を持つことが大切です。
この「じじ殺し」「ババ殺し」という言葉はユーモラスですが、その本質は「人間関係をどう読み、どう動くか」という深いテーマにつながっています。相手を敵と見なさず、善悪で裁かず、媚びないけれど舐められない。そのバランスを取るためには、人間観察力、経験、そしてちょっとした演技力も必要になってきます。
もしあなたが今、職場の人間関係に悩んでいるなら、今日の話が少しでもヒントになれば嬉しいです。