夢中になれる趣味が、これからの時代に必要不可欠な理由

2025年9月14日日曜日

考えかた

t f B! P L

「夢中になれる趣味を持っていますか?」

そう聞かれて、胸を張って「ある」と答えられるなら、それは本当に幸運なことです。なぜなら、これからの時代を豊かに生きるために、趣味はますます欠かせない存在になっていくからです。


変わる評価基準とインターネットがもたらした自由

1980〜90年代の日本では、「オタク差別」や「三高(高身長・高学歴・高収入)」といった単純な評価基準が幅を利かせていました。外見や肩書で人を判断する風潮が強かったのです。

しかし今は違います。人は会話や日々のやりとりを通じて相手を細かく観察し、単に「オタクだから」と差別されることは少なくなりました。むしろ、どんな趣味を持っていても、魅力的に語れる人は人間的な魅力を感じさせます。

この変化を後押ししたのがインターネットです。
かつては「変わり者」と見られた趣味でも、ネットを通じて同じ関心を持つ仲間と簡単につながることができます。一般社会から浮いて見える趣味でも、ネット上には必ず共感してくれる人がいる。もはや「普通」に合わせて自分を偽る必要はなくなったのです。

社会学的に言えば、趣味ごとのセグメント(細分化)が生まれたともいえます。アメリカ社会に地域や文化ごとの住み分けがあるように、日本でもインターネットを通じて趣味や関心ごとの「居場所」ができたのです。これは個人にとって、まさに大きな自由の獲得といえるでしょう。


人生100年時代に求められるもの

この自由を手にした時代において、本当に大切なのは「他人がどう思うか」ではありません。
重要なのは、自分が一心不乱に打ち込めるものを持っているかどうかです。

世間から「気持ち悪い」と言われる趣味であっても、自分にとって価値があり心から没頭できるものなら、それだけで人生は豊かになります。

寿命が延び、「人生100年時代」と言われる今、かつてのように「勉強→仕事→定年→余生」という一本道のライフプランは成り立たなくなっています。引退後にどう生きるのか、長い人生をどう楽しむのか。その答えのひとつが「趣味」にあるのです。

もしそれが「ライフワーク」と呼べるほどの存在になるなら、これ以上の財産はありません。


趣味は「迷わず始める」ことから

「仕事が忙しくて趣味どころではない」と思う方もいるかもしれません。しかし、定年を迎えてから趣味を探すのでは遅いのです。

だからこそ、気になることがあれば迷わず始めてみるのが大切です。
他人の評価を気にする必要はありません。夢中になれる時間こそが、将来の人生を支える最大の財産になるのです。

  • 三日坊主でもいい

  • プロ並みに極めなくてもいい

  • 合わなければやめて、別のことを試せばいい

このくらいの軽さで構いません。試してみて、もし自分に合えば続ければいい。合わなければ次に進めばいいのです。


おわりに

夢中になれる趣味は、人生を長期的に支える大きな力になります。
自分だけの居場所を見つけ、他人の目を気にせず没頭できるものを持つこと。それがこれからの時代を生きるうえでの強さになるのです。

思い立ったら、今日から何か新しいことを始めてみませんか?


Preplyでビジネス日本語を教えています。日系企業で働いてみたい方、日本語の更なるスキルアップを目指す方など大歓迎です。お気軽にお問い合わせ下さい。

このブログを検索

ブログ アーカイブ

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

ポッドキャスト ビジネス日本語講座

QooQ