今日は、日々の仕事において「サボる」ことの重要性についてお話ししたいと思います。もちろん、ここでの「サボる」というのは、単に仕事を放り出したり、責任を投げ出したりするような無責任な行動を指すわけではありません。もっと柔らかい言葉で言えば、**「力を抜く」「休憩する」「ちょっとした逃げ場を作る」**ということです。
会社員として毎日同じ時間に起きて会社に行き、上司や同僚と顔を合わせながら働く方もいれば、フリーランスとして自分一人でモチベーションを保ち続けなければならない方もいるでしょう。どちらの働き方を選んだとしても、ずっと気を張って全力疾走し続けることはできませんよね。最初は「よし、仕事頑張るぞ!」という強い気持ちで走り出せても、大抵の場合、人はどこかの瞬間に心が折れてしまうものです。そして、心が折れた時に「サボり方」を知っているかどうかで、その後の働き方が大きく変わると私は思うのです。
タイ・バンコクでの経験:心が折れそうになった時、私がしていたこと
私自身もサラリーマン時代、気の合わない上司がいたり、仕事に飽きてしまったり、時には会社に行くのが本当に嫌になったことがありました。例えば、タイのバンコクで働いていた時のことです。直属の日本人上司とは全く馬が合わず、正直かなり苦労しました。ルートセールスの仕事自体は楽しかったですし、お客様と会って話すのも本当に楽しくできていました。現地のタイ人スタッフたちとも良い関係を築けていたのですが、その日本人上司の存在が常に心の負担になっていたのです。
それでも仕事を続けられたのは、「うまくサボりを取り入れていたから」だと断言できます。バンコク在住の方でないとピンとこないかもしれませんが、私が会社を休んだ日には、当時住んでいたアヌサワリー近くのサイアムパラゴンというデパートによく出かけ、本屋を物色したり、ぶらぶら歩いたりしていました。サイアムパラゴンへは、当時車を持っていたので、わざわざ車で出かけていましたね。バンコクは道路が大渋滞しているのですが、慣れると車での移動の方が楽なんです。BTSだと混雑する時間帯は座れないことも多いですから、ドアツードアで移動できる車は快適でした。大型の商業施設には大きな駐車場も付いていることが多いのも助かりました。
他にも、プロンポンという街には紀伊國屋書店があり、そこで日本の本が手に入ります。さらに近くには日本の古本を扱う小さな古本屋もあり、20バーツや40バーツで売られている思わぬ掘り出し物を見つけることに、自分だけの喜びを見出していました。
サボり方のおすすめと注意点
個人的なおすすめですが、どうせ会社を休むのなら、家でゴロゴロしているだけでなく、外に出て何かした方が気分がリフレッシュすると思います。中には「上司に嘘をついて休んだのだから、家で寝ていなければ申し訳ない」と考えてしまう真面目な人もいるかもしれません。しかし、私に言わせれば、そこまで考え込んでしまうのは真面目すぎるのではないでしょうか。
ただし、注意点があります。もしあなたが狭い街に住んでいるなら要注意です。サボった日に商店街でばったり上司と会ってしまったら、言い訳のしようがありません。「体調不良のはずが、元気良くラーメンすすってるじゃないか!」とか、「こんなところでパチンコやってたのか!」なんてことにならないよう、そこだけは気を付けてくださいね。
飛び込み営業時代の「サボり」:公園のベンチで昼寝
私は営業マンだった頃、飛び込み営業をしていた時にもよく「サボる」ことをしていました。住宅街を営業で回っていた時に、気分が乗らない時やサボりたいなと思う時は、近くに喫茶店などがあれば良いのですが、ない時には公園のベンチに横たわって昼寝をしていました。
ある時、それを見つけた上司(関西出身の方でした)に、休憩の時間中に「お前、昼寝しとったのちゃうんか!」と関西弁で怒られたこともありました。今となっては、それも良い思い出です。
フリーランスにも通じる「サボる」ことの重要性
今回お話ししてきたことは、サラリーマンだけに限らず、フリーランスの方にも同じことが言えると思います。フリーランスになると、自分を管理してくれる上司はいなくなり、上司に怒られることはなくなりますが、その代わりに**「やる気が続かない」「継続できない」**という壁が必ずやってきます。その時に自分自身を追い込みすぎてしまうと、結局は手が動かなくなってしまうことがあります。
だからこそ、あえて休むのです。あえてサボる。そういう柔らかさが必要だと私は思います。
結局のところ、**働き方の本当のコツは「心を折らない工夫」**だと考えています。仕事の成果を追求し、とにかく完璧を目指して根を詰めてやっていくよりも、適度にサボりながら続けていく。そのくらいの力の抜き方が、仕事を長く続ける秘訣になるのではないでしょうか。
最後に
今日は「サボる」ことの大切さについて、バンコクでの経験も交えながらお話ししました。これを読んでいる皆さんは、最近ちゃんと休めていますか?もし「ちょっと頑張りすぎているな」と感じるなら、意識的に少し「サボって」みても良いかもしれませんね。
それでは、また。